早速ね、意外と早くね、解説しましょうね😊(私この「〜しようね。」って言う優しい沖縄弁の語尾好き♥)
今回作ってるのは6名まで宿泊できるゲストハウス。
なので、3m(ベッドルーム)+4m(浴室とトイレ)+5m(リビングとキッチンと2段ベッド)ドームの連結を約1ヶ月半で躯体仕上げていきます。
>まずは基礎作り
多湿な日本での自然建築に大事なのは、水・風・光の出入りをしっかり考えること。
排水をよく考えて傾斜をつけて、アースバックで壁を積んでくラインをユンボーで約50cm掘ります。この規模だと重機も必要なんですね。
掘ってくれた業者さんも初めての曲線に「何を作るの〜?」と興味津々だったよう(笑)
その溝に、
砂利を流し込みます。大きめの砂利(というより石)を先に。その上に小さめの砂利をタンパーで叩きながら入れてきます。
>水平をとる
排水のため傾斜をつけましたが、こっから先は家が傾かないよう水平が大事。
人間の目は錯視によって高さがちゃんとは分からないので、杭を打って水平を取りながら進めていきます。
この水平のとり方が斬新!
使うのは、レーザーでもなく
チューブと水!!
透明なチューブに余白を残して水を入れておき、片方の水面を中心に置いた基準となる杭の高さのところに固定する。
反対側のチューブを外周の杭にあてていき、水面がくる所をマークしておく。
この水面同士は同じ高さで固定されるからできる原理☝
※チューブを動かす時は、基準点より高く上げると水が溢れ出てしまうので、必ず指で穴を塞ぐこと!
>>コンパスを作る
水平を出すのとともに、ドーム建築では円形のカーブも正確に測り重ね続けることが重要になります。
ちなみに、曲線の方が直線より強度が高くなるので、耐震性・耐久性が高まります。ただ可愛いだけじゃない✨
さて、ドーム建築なので円形をフォローしていくために巨大なコンパスを準備します。それがこちら↑
円の中心地に杭をうち、そこにキャスターを取り付けます。
そこからチェーンを取り付けると360°回転するコンパスに!形作りたい円の半径の位置にカラビナを取り付けておきます。
スプリングラインと呼ばれるドームとして真っ直ぐの壁から内側へのカーブが始まる高さまでは、このコンパスを使って円形を確かめながら積んでいきます。
>>アースミックスを作る
アースバック(直訳すると土袋。土嚢袋のことですね☝)を積み上げて建てる建築なので、土(アースミックス)を沢山使います!
3万円前後で売ってる70ℓタイプでも十分使えるそう!
アースミックスレシピ
- ふるった土(赤土などの粘土質の土が向く)40ℓ
- 消石灰12ℓ
- セメント4ℓ
- 砂利8ℓ
- マグネシウム水(60ℓの水に約カップ1杯以上のマグネシウム)
まず、水以外をコンクリートミックスで混ぜて、よく混ざったらマグネシウム水を投入します。この水加減がこの後の詰める作業の捗り具合を左右します!が、いつか慣れます😊
ちなみに理想は、鹿のフンの様なポロポロ具合💩でも握ったらギュッと固まる、です!
ごめんなさい(笑)
>>>バギング
アースバックにアースミックスを詰めてく事を指します☝
ロールで売られてる土嚢チューブ(というより長い玉ねぎネットみたい)を必要な長さにカットして端を麻紐で結ぶ。
そして、均等に詰めていくのですが、こちらもコツと慣れと多少の筋肉を要します💪
すっかりマスターして1番好きな作業🙆🏻Workaway的に3食と宿を提供してくれるなら、プー太郎飛んでいきますよ(:3 )≡:・*・・
最初の1段目だけ、砂利のみを入れたバックを、2段目からはアースミックスを積んでいきます。
地上から10cm上がったら防水シートで覆って端を内側に巻いて砂利を更に敷いて溝を埋めきります。
>>>タンピング
1つ積んだらタンパーで上面、側面を小さめの木槌などで叩いて水平を出します。
水平器とコンパスをしっかり使っていきます。
>>>>ダボ石&スポンジ仕上げ
下の層と上の層がズレないようにダボ石とよばれる石で固定します。昔は有刺鉄線を使って両方に刺してたらしく難しく危険でしたが、より自然に簡単に改良されてます✨
理想のダボ石は左端。大きすぎても小さすぎてもいけません。だいたい指2本分のサイズがベスト。尖っていると更にいい▷
これをジグザグに長さの半分程度埋まるように打ち込んでいく。
このお陰でズレません。
そして、後の左官がやりやすい様に表面をマグネシウム水をたっぷり含んだスポンジで擦っていきます。ポロポロした表面からツルっ、テカッとした表面になったらOK!
以上が、基礎編でしょうか。
こっからも窓枠が入ったり、室内の床を作ったり、ドームを成型したりと応用がありますのでまた次回、応用編にて(ง °Θ°)ว✨
ちなみに丸10日間作業してこのくらい進みますよ!